ファッション通販のココだけの話
「カモシカが高いところにある木の葉を食べようとして、長いあいだ首を伸ばしているうちにキリンという新しい種に変わった」。
こう説明しているように、Lが考えた進化の原動力は「使用する器官は発達して、そうでない器官は発達しない」というメカニズムである。
この「用不用説」にしたがうならば、ある一匹のキリンが生まれたあとで、彼の親より首が長く伸びて、この特徴が子孫にまで遺伝として伝わったことになる。
このような後天的に手に入れた身体的・形態的な特徴(獲得形質という)は、実際には遺伝しないとわかったため、Lが説いた進化のメカニズムはのちに否定される。
それにもかかわらず、いまでも彼の名前と論がよく登場するのは、単細胞生物のような単純種から多くの生物種が発達してきた「進化」という考えを初めて示唆したことによる。
この発想に刺激を受けた1人が、その存在を知らない人はないtである。
彼の進化論は1858年に学会で初めて発表され、翌年には『種の起源』として出版された。
その中心にすえられた進化の原動力が、「自然淘汰」とよばれるメカニズムである。
自然淘汰の考え方をおおざっぱにいえば、「生物は多くの子を生み続けるが、資源には限りがあるため全部が生き残ることはできないし、実際に生物の個体数が安定しているところを見ても、すべてが生存しているわけではない。
一方、1つの種のなかでもいろいろに変異した個体が存在している事実から見ると、生き残るチャンスに関しては皆が同じ確率というわけにいかない。
ということは、そこに生存競争が行われていると思われる」と表現できる。
自然淘汰という選択によって選ばれる条件が、これもD進化論で有名な言葉となった「適者生存」と呼ばれる生き残りゲームに勝つことである。
環境にもっとも適応した個体なりグループなりが、他の仲間との生存競争に勝って生き残る、と解釈されるものだ。
具体的にはどういうメカニズムなのか、キリンの首に関してL説と比較してみるとわかりやすい。
Lの場合は「キリンがより多くの葉を食べよう」という目的にしたがって行動しているうちに、「首が長くなる」という現象が起きたことになる。
ところがDは″めざした″といった目的的な要素を認めない。
たまたま首が短めのキリンと、長めのキリンが同時に生存したときに、「首長キリンのほうがエサの木の葉を大量に食べられる状況があって」、より多くの子孫を残すことに成功した。
その因果関係が連続したために、遺伝的に首の長いキリンが大量に発生して、種として独立したと考える。
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